2017年12月18日月曜日

冬、私の朝はストーブに火を起こす事から始まる。
前の晩にくべた薪が残っていれば火種になって簡単に火がつく。
すっかり燃えてしまっていると少し時間がかかる事もある。
薪ストーブのある暮らしを始めて10回目の冬なので
火を起こすのも調節するのもだいぶ上手くなった。

ストーブの上のポットにお湯が沸くまでに身支度を整える。
朝の珈琲を淹れる。

ゴーシュを開ける日は、ケーキの準備をしたり、
水出し珈琲を仕掛けたり、店を整えたり、
前の晩雪が降っていれば駐車場の除雪をしたりして午前中が終わり、
午後から夕方までカフェの仕事。

珈琲を飲みながら本を読んだり、何かをしたためたり、
外の景色をぼんやり眺めたり、と
思い思い過ごす人たちの様子を感じながら、
ネルを温め、コーヒーを淹れる仕事。

暗くなる頃店を閉め、ネルを煮沸し、店内を掃除し、
翌日のためのケーキを焼く。

晩御飯を作って食べ、片付けが全て終わると、
もうひとつの私の時間が始まる。

チェロの調弦をして、ボーイングの練習をし、スケールを弾いてから
エチュードをさらい、自分が弾きたい曲を弾く。
ストーブの中にちゃんと薪が残っているかどうか、
薪がはぜる音を時々気にしながら
自分が出したい音を探し、表現したい音楽を探す。

音楽の時間が終わると、クールダウンを兼ねてストレッチしたり
ヨガをしたり。
ゆっくり呼吸をしながら身体をほぐす。

だいたいここまでくると夜もだいぶ更けていて
翌日のことを思うと早く休んだ方がいいだろうという時間なっているのだけれど、
夜を愛する私はこの魅力的な時間をなかなかおしまいにできない。

少しだけお酒を用意して、読書の時間に移る。
今は、カズオイシグロの「日の名残り」を英語で読んでいる。
辞書を引きながら、少しづつ読み進める。
これが面白くて楽しくて、簡単には本を閉じることができない。

こうして夜は更けていき、
月浦で目を覚ましているのは、
私の他には雪原の上を4つ足で軽々移動できる動物たちばかりかもしれない・・・
という頃になって
後ろ髪引かれつつも、大きめの薪をストーブに入れて灯りを消す。

朝起きてから日が暮れるまでの時間と
日が暮れてから部屋の灯りを消すまでの時間、
私にとって同じくらい大切で同じくらい楽しい。

1日が24時間というのはちょっと短すぎる。


2017年11月8日水曜日

峠に雪が降ったり、羊蹄が冠雪したり、月浦も氷点下になったり…。
今年も冬の到来を感じる季節となり、庭の手仕舞いを始めました。


ゴーシュの庭はカフェで使うハーブやベリー類、
私が食べる野菜や料理に使うハーブ、香りが好きだから育てているハーブ、
などが雑草と一緒に生息しています。

その年その年の気候的条件に加え、どの時期にどれくらい手が入れられたか、
そして、植えられた場所とその植物の相性などの様々な要素が絡んで、
目に見える部分でのその年の収穫物の量や質に影響を与えます。

たくさん収穫できたらもちろん嬉しいのですが、
イマイチ振るわなかったものにはそれぞれの理由があるわけで、
その理由を含めてそれが今年の収穫なんだなと思います。


ハーブの種採りをしたり、畝に雑草のマルチをかけたりしながら
庭に住まう植物たちひとつひとつに挨拶するように庭をゆっくり歩くと、
ひと夏の庭のそれぞれの物語が聞こえてくるようです。

雪解けのタイミング、その後の春の暖かくなる感じ、虫の発生の仕方、
雨の量、雑草の種類と量、夏の暑さの感じ、残暑、秋の気温の下がり方、
台風の影響、などなどをそれぞれがどう味わってきたか。

収穫したものの質と量の良し悪しではなく、今年のこの庭の出来事を
まるまる収穫させてもらっているような気持ちになり、
そしてそれに重ねるように自分自身の春から秋までの間の出来事も
つらつらと思い出されてきます。


今年収穫した庭と私の物語を冬の間にゆっくり味わって、
次の春に向けての新しく蒔く種の準備をしたいと思います。


深まる秋、すぐそこに来ている冬、季節の移り変わりを感じながら
そんなことを思いました。






2017年10月4日水曜日

無題

夜、眠る前のひと時必ず小説を読む。

学生の頃は同じ作家の小説を何冊も続けて読むことができたけれど、
今は1冊読んだらお腹いっぱい。
それが好きな作家だとしてもしばらくは違うテイストの小説を
あれこれ読んでぐるっと戻ってきて2冊目を手に取る。

自分の中にいくつも大きさや形の違うコップがあって
空になりそうになると激しい空腹感というか欠乏感というか
とにかく強く必要性を感じてコップを満たそうとする。

そのコップは1作家1コップではなく、勝手に私がジャンル分けしている。
多分誰とも共有できないであろう私だけの基準によって、
大胆にカテゴライズしてる。

初めて読んでみる作家の作品を手に取るときは
いろいろなリスクを考えて、現時点で読めるコンディションにあるかを
判断してから読み始める。

最近新しい出会いに対してかなり臆病。

小説は数日かけて読むことが多いので、読んでいるその数日間は
少なからずその小説の感じをどこかにまとってしまう。



朝起きて、朝の支度をしながらBGMをかける。
すぐに聴きたいCDを思いつくこともあれば、
CDの棚の前でしばらく悩むこともある。
音楽に関しても、小説と同じく自分基準のカテゴライズがなされていて
やはり小説同様コップが存在する。
だから、空になりかけているコップに属する音楽を補充すべく選ぶことになる。

それでも、なんとなくこれじゃなくて、こんな感じなんだけどちょっと違って・・・。
などとなかなか決まらないこともある。
1枚選んでかけてみたらやっぱりちょっと違う、と選び直すこともある。
ふいに手に取った1枚が、自分が予期しなかった感じで
気持ちにピタッとくることもある。

朝 手に取ったCDがその日1日の私の気分に与える影響は結構大きい。



朝の支度がいろいろ整う頃、ポットに湯を沸かして珈琲を淹れる。
お湯が沸く前から、
「今朝は深い感じがいいな」と思っている日もあれば、
「すごく軽い珈琲もいいけど中深煎りくらいの感じもいいな」と、
なかなか決まらない日もある。

あれこれ迷い始めると決められなくなる。

小説や音楽が住まうコップのようなもの、珈琲用はない・・・と思う。。
私にとって珈琲は、
私の中に足りなくなってきている何かを補うものではなく、
私が今日を楽しく過ごすための頼りになる味方、なのだと思う。


ネルを温めながら窓の外を眺めたり、
窓から差す光を眺めたり、
カップを温めたり・・・。
そうこうするうちに鼻の奥の方に浮かんできた珈琲のイメージを手掛かりに豆を決める。

ミルの音、珈琲の香り、ポットにお湯を移す音、湯気。
ネルの中で膨らんでいく珈琲、立ち上がる甘い香り。
イメージした珈琲にゆっくりゆっくり出会っていく時間。

私の朝の1杯はだいたいこんなふうに私のところにやてくる。


毎朝寸分の狂いもなく心にピタッとくる珈琲とはいかないけれど、
概ねその日1日を元気に過ごさせてくれる1杯になる。




前の夜読んだ小説の何かをうっすらと纏い、
朝いちばんに聴いた音楽のエッセンスを原動力にし、
朝の珈琲を心の支えに1日を過ごしている。・・・らしい。











2017年8月29日火曜日

8月29日

庭のインゲンもミニトマトもししとうも
食べきれないくらい実をつけているけれど、
夏はもう終わりみたい。

家の西側の山桜とスモークツリーとドウダンツツジ、
気の早い葉がそれぞれ2枚づつほど紅葉している。
さすがにフライングすぎるけれど。

バジルも大葉もうっかりすると穂ができるから
こまめに摘むのだけれど、やはり葉は硬くなってきている。

いろいろなことがギュッと詰まった夏は過ぎ、
そう構えるからかそもそも詰め込みすぎなのか
秋風が吹く頃ふっと疲れが出てきたりする。

疲れたなと思った時、何をするか。

まず掃除。
なんとなく杜撰だった掃除を気がすむまでやる。
それから料理。
その季節の野菜で使ったいつも作る料理でまだ作っていないもの、
仕込みに手間と時間がかかるもの、
やたらたくさん刻むもの、などを思いつくまま作る。
そして読書。
読みたかった本、気になっていた作家の作品、
ふと思い出してもう一度読みたくなったものなどを
とにかく読む。

そうしているうちにじわじわっと満たされてきて
すくっと立てるようになる。

多分私は自分が自分であることを十分に体感できないと
疲弊してくるのだと思う。

必要に迫られてFacebookページなるものを始めたことも
自分と他者の境界線が曖昧に感じられ、
疲弊の一因になったのかもしれない。


単純に、ひとりが好きなのだと思う。

ひとりが好きな私が扉を開けてゴーシュをやっているのは
なんとも不思議な現象で、もしかすると何かの修行なのかもと
思うこともある。
ただ、ふらっとひとりで来た人が、居心地よく感じ、満たされた気分に
なるようなカフェが作れたらいいなと思う。
そういう場所を作りたいんだろうな、たぶん。

夕方、1冊読み終えて、珈琲を淹れた。
今日届いたばかりのオーガニックの中深煎りのブレンド。
コロンビアがベースのブレンドで、十分どっしりした飲み心地と
意外にさっぱりしたあと口。
読み終えた小説は私の感覚にはあまり合わない作品で、
それは私の感度が悪いのか、作者の筆力が足りないのか
わからないけれど、ちょっと消化不良。
そのモヤモヤな感じが今日の天気と今日の私の気分に微妙に合っていて
消化不良の割に総じて満足。
そして、この珈琲が全てを丸く収めてくれた。
カップに残った珈琲の香りが甘い。


2017年8月16日水曜日

8月16日



セイタカアワダチソウの花が咲き始めて
ますます秋の気配が入り込んでくる。

木々の緑に夏に向かう時のような青々しさとは違う
少しトーンを落とした色がかかりはじめた。

昨日はこの家を建てたときにお世話になった材木屋さんが
ぶらりと寄ってくれた。

調度、建築を始めた頃の記録を読み返していたところだったので
彼らとの会話はタイムリーでとても楽しかった。

今日は、留学していたときに一緒だった友人が
会いに来てくれる。
17歳の1年間、同じエリアに留学して同じ学校に通っていた友人。
会うのは13年ぶり。

来訪の連絡があってから、
その頃好きでよく弾いていたピアノ曲をふと思い出して弾いてみたり、
その頃愛読していた本を再読してみたり。



急ぎ足で過ぎて行こうとしている夏、
深煎りの珈琲をゆっくり飲もう。











2017年8月9日水曜日

8月9日

過ごしやすい夏です。

暑さのピークは7月の上旬だったのか・・・。


庭のワレモコウが花をつけました。
カエルの声がいつの間にか聞こえなくなり、
蝉が頑張る季節になりました。

冷たい珈琲より温かい珈琲が飲みたくなる気候です。
朝の珈琲を深煎りの珈琲にしようか浅煎りの珈琲にしようか
なんとなく悩むような気候です。
そして、個人的には不思議なことに
淹れたい珈琲と飲みたい珈琲に
微妙なズレがある今日この頃です。

ゆっくり蒸らして、じっくり深煎りの珈琲を淹れる楽しさを
味わいたいけれど、飲むのは軽い珈琲がいいなと思ったり、
華やかな香りを楽しみながらテンポよく淹れたいけど、
コクと甘みのある深煎りをじっくり味わいたい、と思ったり。

飲みたいなと思う珈琲を、自分が求めている味にピタッと淹れられた朝は
とても気分が良いです。
私の珈琲に関するストライクゾーンは非常に狭いので
実は毎朝真剣勝負!なのです。



夜更かしが好きです。

月と星が空を受け持つ時間になると、
少しほっとして自由になったような気がします。

チェロを出してきて、チューニングし、音を出します。
体のどこかに余計な力が入っていると
余計な力が入った音になります。
力を入れるのは比較的簡単で、力を抜くのはなかなか難しい。
チェロを弾くことで自分を解放しようとしているのだと思います。

今夜は曇り空です。
星も月も見えません。

少し湿度があり空気が重たいです。

もう少し夜が更けてきたらチェロを弾こう。





2017年8月2日水曜日

8月2日

適度に雨が降り、適度に気温が上がり、
庭の雑草がぐんぐん大きくなりました。

庭は歩きにくくなり、野菜やベリーの収穫も一苦労となってしまったので
草を刈りました。


 植えてあるものと生えてきたもの、
ハーブや野菜の育つべきところと私が歩く場所、の峻別がつくと
庭が立体的に見えます。

誰が見てもそう見えるのかはわかりませんが、
少なくともこの庭を愛する私の目には
たくさんの生き物たちが仲良く共存している
秩序のある庭に見えてきました。



庭が落ち着いたところで、
私の頭の中のごちゃごちゃになりかけていた引き出しも
少し整理してみました。


答えが出ないこともたくさんありますが、
なんとなく感じていたこと思っていたことを
きちんと意識してみる作業は有益でした。


夕方、注文してあった珈琲が届いたので淹れてみました。
オーガニックのブラジル。

豆を挽くと香ばしい香りが広がります。
ナッティな風味とあと口に残るかすかな酸味と爽やかな甘みが
美味しい珈琲です。

2017年7月26日水曜日

 先週末はgla_gla fesでした。
天気予報がどんなに「晴れるのは無理でしょう!」と言っていても、
必ず好天気に恵まれることになっているらしい、gla_gla fes。
今年も、爽やかな夏空が広がりました。

たくさんの人たちが会場の月浦神社に集まり、
賑やかな1日でした。

大勢の人が集まるところに身を置くのが苦手な私は
この日の賑わいに圧倒されながらも、
ゴーシュのブースのすぐ脇に鎮座している狛犬を心の支えに
1日楽しく出店させてもらいました。




それでもやはり、慣れないことをすると
いつもよりたくさんエネルギーを使うらしく、
翌日はほぼ1日思考停止状態のままフェスの後の片付けをしていました。
ちゃんと片付いていたのだけれど、途中の記憶が曖昧・・・。

他の人と接する時間、頻度、人数などのキャパシティには
個人差があるように思います。
私は極めてそのキャパが小さいのではないか、
と、思うんだけど。

片付けをしながら、一人の時間を積み上げながら、
自分の中に自分が戻ってくる感じを実感し、
ほっと一息ついて空を見上げたら、ウロコ雲。
祭りと一緒に夏が終わってしまったのかと思ってしまうような
秋の空が広がっていました。









暮れていく湖を眺めながら、祭りの中に自分がいた時間を思い出し、
今ひとりでいるこの時間を味わう。

たまにはそういう刺激も必要なんだろうと思います。

来年もきっと良いお天気で大賑わいのgla fesの片隅で珈琲売ります。




明日からは、いつも通りのゴーシュが始まります。






今日は冷たい玄米珈琲。
玄米を珈琲のように焙煎した飲み物です。
ちょっと疲れている時は、この優しい味が体にしみます。






2017年7月19日水曜日

7月19日

夏!と思ったのも束の間、気温が下がって妙に涼しい日が続いています。
小雨が降り、日中も窓を閉めていて平気なくらいの涼しさで、
夜は一枚羽織って温かいお茶が欲しくなるほど・・・。



写真は週明け月曜日(海の日)に雷がなっていた時のもの。

 みるみるうちに空があやしい色になりました。
雷はかなり本格的になっていたのですが、
月浦にはあまり雨は降りませんでした。




珈琲便り7月号の発送を始めました。
連休と発送の準備が重なって、ちょっと忙しい感じでしたが、
店の中は珈琲と焼き菓子の香りがいっぱい!で、
心地よかったです。




急に涼しくなったせいか、周りの緑の色の感じが変わりました。
空気の匂いも違います。
夏草はいつの間にか枯れ始め、イタドリの花が咲き始めました。
季節が進んでいくのを感じます。



 


庭のベリーたちが次々と色づいていきます。
今年はジューンベリーがとても美味しい!
朝一番に籠を持って外に出て色づいたベリーを摘み、
食べられそうな野菜とハーブを収穫します。


高い空にトンビが大きく輪を描いていました。







今日の1杯

ゴーシュブレンド a を淹れました。
中深煎りのオーガニック珈琲。
ネルの中の豆がムクムクと膨らみ始めると
美味しそうな甘い香りが立ち上がります。






2017年7月12日水曜日

7月12日




 夏が本格的にやってきました。
鏡のような水面に中島がその姿をきれいに写し
空の青と水の青が繋がっている朝の景色。
窓の向こうに湖のある景色は、私の幼少期の楽しかった記憶の中の一枚でもあり、
この場所で暮らそうと決めたきっかけのひとつでもあります。

朝、寝室の窓を開けて湖におはよう。
晴れていても、霞がかかっていても、雨が降っていても
一枚の美しい絵がそこにあります。

湖に昇る太陽と月が私の元気の素なのかな。





満月の夕刻、カヌーに乗りました。





空の色と湖の色が刻々と変わるって行く時間、
月が昇り始めます。
波の音を聞きながら、月に向かって漕いで行きました。

元来ひとりの時間が好きなのですが、
居候を預かり、色々な話をしました。

相手の話を聞くこと、相手と自分の違いを感じること、
自分はどう感じているのか自分に問うこと、
自分は相手に何を話し何を話さずにおくのか、
他者といることで自分を見つめることができたよい時間でした。





1日の仕事を終えて、
深煎りの珈琲を淹れました。
どっしりとした味わいのフレンチコロンビア。
ゆっくり深呼吸ひとつ。



2017年7月5日水曜日

7月になりました。


7月になりました。
引き続き涼しい夏です。
庭に植えたハーブも野菜の苗もゆっくりゆっくり成長しています。
蒔くのが遅くなってしまったつるありインゲンは意外とすくすく成長してくれて、
つるを伸ばしてきたので竿を立てました。
庭がぐんと畑らしくなりました。
とは言っても不耕起のゴーシュの庭は雑草と野菜の苗が混在していて
よく見ないとどこに苗が植えてあるのかわからない状態です。
もちろん苗を下ろした私自身は今年の庭の配置図を把握しているのですが、
遊びに来てくれた友人に庭を案内するときは要注意です。
予想外の場所にキュウリの蔓が伸びていたりするので踏んでしまわないように
先回りして案内しないと・・・。






お隣の牧草地は一番草が刈り取られました。
隣がすっきりした分、うちの庭がより鬱蒼として見えます。
私にはとても美しく秩序だった庭に見えるのだけれど・・・。



7月2日日曜日、珈琲教室をやりました。
今年のゴーシュの珈琲教室は、ゴーシュブレンドa(中深煎り)を使って
珈琲の淹れ方を勉強します。
そんなに難しいことはないのですが、
知らないと美味しく淹れられないこともあり、
ちょっと工夫がいるところもある。
どのように説明して、どんなふうにデモンストレーションしたら
わかりやすいのか、私にとっても学ぶところの多い珈琲教室です。
珈琲を淹れるのは楽しいね、と思ってもらえるような教室にしたいと
思っています。
次回は8月に!日時が決まりしだいゴーシュのお知らせページでご案内します。


「月浦珈琲便り」7月号の準備を始めました。
まずはクッキーの試作。
型抜きのクッキー、綺麗な焼き色がついて美味しく焼けました。
ジャムのサンプルも届きました。


発送までもうしばらくお待ちください。





週明けから降っていた雨が上がりました。
明日からのゴーシュの準備を終えて珈琲を淹れました。
中煎りのブレンド。
風が雨の後の湿度を何処かに運んで行って、
空気の感じが軽くなった夕刻、
軽めの珈琲が飲みたくなり、いつもよりあっさりした感じに淹れてみました。
ひと休み。



2017年6月28日水曜日

6月28日


朝4時30分頃。
窓の外はこんな感じに。
太陽が顔を出す位置が、かなり湖の北よりになっています。




6月号の珈琲便りの発送が終わりました。
6月の小さなスワッグはゴーシュの庭のセージで作ったスワッグでした。

このセージはもう長いことゴーシュの庭で暮らしているセージです。
小さな苗を庭に下ろしたのはもう5年以上前のこと。
今は大きな株になり、毎年花を咲かせてくれます。
私の好きなセージの香りを珈琲便りでお届けできて嬉しかったです。





月に一度、チェロのレッスンに通っています。
毎日練習の時間を作るのは少し大変ですが、
1日の仕事が終わった後、楽器の響きを感じるひとときは
私にとってからだと心がほぐれるとても貴重な時間です。

おばあちゃんになっても、この場所で
チェロを弾きネルで珈琲を淹れていたい…。



緑が濃くなってきました。
気温はそんなに高くなく、スキッと晴れた初夏の空。
ハスカップの実が色づいてきて、庭は鬱蒼としてきました。
夏の色になっていきます。





今朝の一杯。
フレンチブレンドを淹れました。
深煎りの珈琲。
コクと苦味と甘み。
ゆっくり蒸らし、丁寧に抽出すると、甘い香りが立ち上がります。
気持ちが落ち着く珈琲です。





*お知らせ*


今年もやります。gla_gla FES。
非力ながら、ゴーシュも出店します。
ぜひ遊びに来てください。
お待ちしています。

2017年6月21日水曜日

6月21日

 例年より気温が低めの6月だと思います。
雨もたっぷり降りました。
気温が低かったため植える時期を十分遅らせて定植した
ハーブと野菜の苗たちは順調に大きくなっています。
朝と夕方、庭を歩きながら庭の住人たち(苗、雑草、虫、蛙etc)の様子を
見て回ります。
今年はスペアミントがなかなか芽を出さなくて、
去年たくさん茂っていたあたりを真剣に探すのですが、
見つかりません。
どこに行っちゃったんだろう、スペアミント・・・。
今年はお休みなのか?
おやすみなんてありか?
モヒートが飲みたくなったらどうすればいいの・・・?

去年たくさんいて私を困らせた茶毒蛾の毛虫は今年はほとんどいません。
黒い小さな幼虫のような虫がセージの葉をモリモリ食べています。
こんなに匂いの強い葉を好んで食べるなんて不思議な虫。
去年は見かけなかったと思うのだけれど・・・。

一方、ベリー類はたくさん花が咲き、たくさん実が付いてきました。
こちらは期待できそうです!

カモミールもようやく花芽が付き始めました。
ハーブティーに摘みたての花を使えるようになるまでもう少し。


庭を歩くと色々なハーブの香りがします。
私の分のハーブと、お店でケーキやハーブティーに使う分のハーブを
カゴに摘むのも気持ちの良い朝の仕事の一つです。





「月浦珈琲便り6月号」今週中に発送完了の予定です。

こういう小さな手仕事がとても好きです。
ゴーシュの切符に日付印を押して袋の手に止める時、
大切な「便り」が完成した喜びに、思わずにっこりしてしまいます。




 明日のカフェのためのケーキを焼きました。
オーブンから出したばかりのチーズケーキ。
甘い香りが広がります。




1日の仕事を終えて、夕方珈琲を一杯。
さっぱりした珈琲が飲みたくて
ゴーシュブレンドbを淹れました。
淹れている間にネルから立ち上がる香りも爽やかです。
ふっと心が軽くなるような珈琲です。

2017年6月14日水曜日

月浦珈琲便りと薪積み

 窓の向こうの朝陽が眩しくて早起きしました。
水田に日が差し、中島が雲を纏って、幻想的な朝でした。


月浦珈琲便り6月号の準備を始めました。
受け取った人が思わず笑顔になるような
贈り物が作りたくて始めた珈琲便りです。
作っている私も楽しくてしあわせな気分になります。


焼き菓子が次々焼きあがり家の中がいい匂いに。








甘い匂いに誘われて、珈琲が飲みたくなり、
届いたばかりの6月の珈琲を淹れました。
深いコクとキレのある苦味、そしてなめらかで優しく香る甘い余韻が
感じられるブレンド。
おいしい!
こういう珈琲が飲みたいと思っていたんだよ、という珈琲。

今日の私にぴったり寄り添うような珈琲でした。







薪2回目が届きました。
家が新鮮な木の香りで包まれています。
重さも大きさも量もたっぷり!


薪積み、もう少し続きます。




2017年6月7日水曜日

庭仕事と薪積み

 6月5日
天気予報通り青空が広がりました。
ゴーシュの庭のアドバイザー、お隣の町で無農薬で野菜とハーブを育てている
くさばたけ農園さんが今年もハーブの苗を持って手伝いに来てくれました。
春先、まだ庭が雪に覆われている頃、今年庭に仲間入りするハーブ選びの相談をし、
気温が十分上がってハーブたちを庭に降ろせる日が来るまで、
くさばたけさんのビニールハウスの隅っこで苗を育ててもらい、
いよいよゴーシュの庭に定植!となりました。
マジョラム、ニワトコ、ホップ、レモンバーベナ、レモングラス、タラゴン、
サントリメ、クラリセージ、ホワイトセージ、キャットミント、
よくよく考えて場所を決めて定植しても、そのハーブにとって
気にいる気に入らないがあるようで、すくすく育つものもあれば、
そうでないものも・・・。
今年下ろしたハーブたちが元気に育つことを祈ります。
庭を歩くとハーブが香る心地よい1日でした。


 そして、薪積み。
毎年、薪積みを手伝ってくれる強力な助っ人 Cさんと、
ゴーシュの仕事を陰で支えてくれているAさんが、
今年も力を貸してくれました。

例年薪を積んでいた軒下を駐車場からお店の入り口までの通路にしたので、
今年は薪置き場を新しく作りました。
軒下の通路は、足元にご近所「夢見の森」から分けていただいた
ウッドチップを敷いて歩きやすくしました。
新しい薪は水分をたっぷり含んでずっしりと重く、爽やかな木の香りがします。
カッコウの声を聞きながら1日かけて5立米の薪を積みました。






6月7日
予定していた外仕事が終了して、今日は掃除と明日からのカフェのための仕込み。
天気予報では今夜からまた雨のようです。
庭に下ろした苗たちにとってありがたい雨です。
準備が整ったところで珈琲を一杯淹れました。
中煎りのブレンド。華やかな香りが心地よい珈琲です。


2017年5月31日水曜日

5月31日

 田んぼに水が張られました。
その夜から蛙が一斉に鳴き始めました。
あまりに唐突にその大合唱は始まったので
声の主が蛙たちだと思い当たるまでの数秒、
思わず闇の中に沈みつつある田んぼを見つめてしまいました。

田植えが終わりました。
カモたちもやってきました。
カッコウは本格的に鳴いています。
タンポポの綿毛が少し霞んだ空を飛んでいます。



 先週蕾だったモンタナは花盛りです。
空の色も水の色も淡く境目が曖昧で、
湖に浮かぶ中島は青いシルエットのように見えます。
土と草の匂いが足元から上ってきます。



朝の支度をしながら、ふとモカの香りを思い出しました。
爽やかな風味、軽い酸味と甘味、繊細なモカの香りを味わいたくて、
ネルをポットの上にのせました。
挽きたての豆の香りに重なるようにネルの中から立ち上がるモカの香り。

今朝の1杯は浅煎りのモカ。

2017年5月24日水曜日

5月24日




春から初夏は朝方よく靄がかかります。
靄がかかるということは風が吹いていないということで、
晴れてくると島がくっきり湖に映ります。
春は晴れていてもうっすらと1枚ベールがかかったように見えて、
そのぼんやり加減が心地よいです。




ゴーシュの桜、ようやく満開!
 ゴーシュの入り口にある桜は八重山桜で、開花がとても遅いです。
月浦で一番遅いんじゃないかと思う・・・。



柵に這わせているモンタナが今年も蕾を膨らませています。
カッコウは鳴くんだけど、まだまだ気候が安定しません。
鬱蒼としてくる庭を眺めながら、庭いじりの時期を待っているところです。





先週は珈琲便りの発送があり、焼き菓子を焼いたり、チェキを撮ったり。
ちょっと忙しいけれど、楽しい時間でした。


隣の田んぼは田植えの準備が始まりました。
水が張られ、空の色が映る水田を眺めるのが楽しみです。
鴨たちは今年もやってくるかな・・・?
今日の1杯はフレンチブレンド。
仕事がひと段落してほっと一息、
ネルをポットにのせ、飲みたい珈琲を選び、ゆっくり淹れた自分のための1杯は
いつもちょっと特別な1杯です。


2017年5月17日水曜日

5月17日

リラ冷え。
雨がたくさん降って、気温が低く、風も吹いて、
顔を出したアスパラが寒くてびっくりしているんじゃないかと思うような
ここ数日でした。
今朝は靄が湖に入りこんでいました。
しばらく眺めていると靄が晴れ始め、鏡のような静寂な湖面に中島が映り
幻想的な絵が出来上がりました。


昼前、重たい空気はすっかりなくなり、久しぶりの青空が広がりました。


水分をたっぷり含んだ庭は緑が生き生きしてきました。
山鳩の声に応えるようにカッコウも鳴き始めました。
今の所スギナとタンポポとオオイヌノフグリが競うように
勢力を拡大しているゴーシュの庭ですが、
今年も少しずつ手を入れいろいろな植物が共存する庭に
育てていきたいと思っています。
庭のこと、畑のことをいつも相談している友人の農家さんのハウスの中で
ハーブの苗たちがゴーシュの庭に定植される日を待っています。








今朝の珈琲はゴーシュブレンドb。
香り豊かな浅煎りのオーガニックブレンドです。
大きいめのカップにたっぷり。




*おまけの写真*
ドライフルートナッツのケーキを小さなサイズで焼いてみました。