2017年8月29日火曜日

8月29日

庭のインゲンもミニトマトもししとうも
食べきれないくらい実をつけているけれど、
夏はもう終わりみたい。

家の西側の山桜とスモークツリーとドウダンツツジ、
気の早い葉がそれぞれ2枚づつほど紅葉している。
さすがにフライングすぎるけれど。

バジルも大葉もうっかりすると穂ができるから
こまめに摘むのだけれど、やはり葉は硬くなってきている。

いろいろなことがギュッと詰まった夏は過ぎ、
そう構えるからかそもそも詰め込みすぎなのか
秋風が吹く頃ふっと疲れが出てきたりする。

疲れたなと思った時、何をするか。

まず掃除。
なんとなく杜撰だった掃除を気がすむまでやる。
それから料理。
その季節の野菜で使ったいつも作る料理でまだ作っていないもの、
仕込みに手間と時間がかかるもの、
やたらたくさん刻むもの、などを思いつくまま作る。
そして読書。
読みたかった本、気になっていた作家の作品、
ふと思い出してもう一度読みたくなったものなどを
とにかく読む。

そうしているうちにじわじわっと満たされてきて
すくっと立てるようになる。

多分私は自分が自分であることを十分に体感できないと
疲弊してくるのだと思う。

必要に迫られてFacebookページなるものを始めたことも
自分と他者の境界線が曖昧に感じられ、
疲弊の一因になったのかもしれない。


単純に、ひとりが好きなのだと思う。

ひとりが好きな私が扉を開けてゴーシュをやっているのは
なんとも不思議な現象で、もしかすると何かの修行なのかもと
思うこともある。
ただ、ふらっとひとりで来た人が、居心地よく感じ、満たされた気分に
なるようなカフェが作れたらいいなと思う。
そういう場所を作りたいんだろうな、たぶん。

夕方、1冊読み終えて、珈琲を淹れた。
今日届いたばかりのオーガニックの中深煎りのブレンド。
コロンビアがベースのブレンドで、十分どっしりした飲み心地と
意外にさっぱりしたあと口。
読み終えた小説は私の感覚にはあまり合わない作品で、
それは私の感度が悪いのか、作者の筆力が足りないのか
わからないけれど、ちょっと消化不良。
そのモヤモヤな感じが今日の天気と今日の私の気分に微妙に合っていて
消化不良の割に総じて満足。
そして、この珈琲が全てを丸く収めてくれた。
カップに残った珈琲の香りが甘い。


2017年8月16日水曜日

8月16日



セイタカアワダチソウの花が咲き始めて
ますます秋の気配が入り込んでくる。

木々の緑に夏に向かう時のような青々しさとは違う
少しトーンを落とした色がかかりはじめた。

昨日はこの家を建てたときにお世話になった材木屋さんが
ぶらりと寄ってくれた。

調度、建築を始めた頃の記録を読み返していたところだったので
彼らとの会話はタイムリーでとても楽しかった。

今日は、留学していたときに一緒だった友人が
会いに来てくれる。
17歳の1年間、同じエリアに留学して同じ学校に通っていた友人。
会うのは13年ぶり。

来訪の連絡があってから、
その頃好きでよく弾いていたピアノ曲をふと思い出して弾いてみたり、
その頃愛読していた本を再読してみたり。



急ぎ足で過ぎて行こうとしている夏、
深煎りの珈琲をゆっくり飲もう。











2017年8月9日水曜日

8月9日

過ごしやすい夏です。

暑さのピークは7月の上旬だったのか・・・。


庭のワレモコウが花をつけました。
カエルの声がいつの間にか聞こえなくなり、
蝉が頑張る季節になりました。

冷たい珈琲より温かい珈琲が飲みたくなる気候です。
朝の珈琲を深煎りの珈琲にしようか浅煎りの珈琲にしようか
なんとなく悩むような気候です。
そして、個人的には不思議なことに
淹れたい珈琲と飲みたい珈琲に
微妙なズレがある今日この頃です。

ゆっくり蒸らして、じっくり深煎りの珈琲を淹れる楽しさを
味わいたいけれど、飲むのは軽い珈琲がいいなと思ったり、
華やかな香りを楽しみながらテンポよく淹れたいけど、
コクと甘みのある深煎りをじっくり味わいたい、と思ったり。

飲みたいなと思う珈琲を、自分が求めている味にピタッと淹れられた朝は
とても気分が良いです。
私の珈琲に関するストライクゾーンは非常に狭いので
実は毎朝真剣勝負!なのです。



夜更かしが好きです。

月と星が空を受け持つ時間になると、
少しほっとして自由になったような気がします。

チェロを出してきて、チューニングし、音を出します。
体のどこかに余計な力が入っていると
余計な力が入った音になります。
力を入れるのは比較的簡単で、力を抜くのはなかなか難しい。
チェロを弾くことで自分を解放しようとしているのだと思います。

今夜は曇り空です。
星も月も見えません。

少し湿度があり空気が重たいです。

もう少し夜が更けてきたらチェロを弾こう。





2017年8月2日水曜日

8月2日

適度に雨が降り、適度に気温が上がり、
庭の雑草がぐんぐん大きくなりました。

庭は歩きにくくなり、野菜やベリーの収穫も一苦労となってしまったので
草を刈りました。


 植えてあるものと生えてきたもの、
ハーブや野菜の育つべきところと私が歩く場所、の峻別がつくと
庭が立体的に見えます。

誰が見てもそう見えるのかはわかりませんが、
少なくともこの庭を愛する私の目には
たくさんの生き物たちが仲良く共存している
秩序のある庭に見えてきました。



庭が落ち着いたところで、
私の頭の中のごちゃごちゃになりかけていた引き出しも
少し整理してみました。


答えが出ないこともたくさんありますが、
なんとなく感じていたこと思っていたことを
きちんと意識してみる作業は有益でした。


夕方、注文してあった珈琲が届いたので淹れてみました。
オーガニックのブラジル。

豆を挽くと香ばしい香りが広がります。
ナッティな風味とあと口に残るかすかな酸味と爽やかな甘みが
美味しい珈琲です。